アメリカのぶどう不足は、アメリカワインにどのような影響を与えるのか?

 By sandy kemsley

 

サンフランクロニクル(San Francisco Chronicle)のSFゲート(SF Gate)に、カリフォルニアワインに関する記事がありました。

 

その記事によると、

 

2011年産のアメリカ産ぶどうの供給量が2010年よりも10%以上少ない

 

とのこと。これが、ぶどう価格高騰につながり、ワイン醸造企業にとっては、コストアップ要因になります。コストアップ分をワイン価格に転嫁できればいいのですが、景気が不透明な経済状況ではそれも難しいようです。特に、低価格ワインを作る企業にとっては、ぶどう価格高騰が利益を圧迫するだろうと、記事に書かれてあります。

 

では、なぜぶどう供給量が減ったのか?その理由は、ワイン価格が大きく影響しているようです。2008年の景気後退以降、アメリカでは低価格ワインの需要が伸びており、それに伴いぶどう価格も下落し、ぶどうが利益を産まない農作物に成り下がっています。そのため、多くのぶどう園が、ぶどうよりも儲かる作物に切り替えた結果、今年のぶどう不足が起きました。また、アメリカのワイン消費が、ここ17年間増加している一方で、ぶどう栽培面積はそれほど変わらず、慢性的なぶどう不足を招いているようです。

 

ならば、アメリカワインの価格が上がってもいいものですが、そう単純ではありません。それは、輸入の格安ワインがあるからです。海外の格安ワインの存在が、アメリカ産ぶどう価格を抑えている、と記事では述べられています。

 

一方で、為替の影響もあります。ドル安のため、輸入ワインの価格は上昇傾向。低価格志向を強めた消費者が、価格の上がった輸入ワインよりも、低価格アメリカ産ワインを選好しているようです。

 

ということは、経済学的に考えると、アメリカ産低価格ワインの価格は、輸入格安ワインの価格に近づくのでは、ないでしょうか。ワインの原材料であるぶどう価格も上がったのだから、消費者が購入する限度まで、アメリカ産ワインの価格が上がってもおかしくありません。とはいっても、恐らく、南アフリカあたりの超格安ワインが登場して、そう簡単にアメリカ産ワインの価格が上がるとは思いませんが。

 

日本への影響も考えてみました。考えられるのは、アメリカ産ぶどうのコストが上がったのだから、アメリカ産ワインの価格が上昇すること。ただし、円高傾向の為替が影響するので、結局日本でのアメリカ産ワインの価格もそう変わらないのではないでしょうか。

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