花の都フィレンツェを州都とするトスカーナ州。
高級赤ワインの産地で、特にキャンティが有名。キャンティは数百もの生産者が作っているので、味わいは様々。クラシコやリゼルヴァの表示が、優良ワインの目安になる。
その他にも、長期熟成のブルネッロ・ディ・モンタルチなども有名。
産地を表示しないスーパートスカーナと呼ばれるワインもあり、独自のぶどう品種と醸造法で最高級のワインを作ろうという潮流から生まれた。ほとんどがVdTながら、ワイン界での評価が高いので、注目したい。
【著名なワイン】
- キャンティ(Chianti):基本的にフレッシュな中にコクのある味わいで、中心部の限定された地域のみで生産されているクラシコは重厚な熟成タイプが多い。
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(Brunello di Montalcino):ボルドーの高級ワインにも比肩する重厚で長期熟成向きのワイン。
- ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ(Vino Nobile di Montepulciano):サンジョヴェーゼの一種であるプルニョーロ種が主体。スパイシーな香りが広がる、ほどよいコクのあるワイン。
- カルミニャーニ(Carmignano):サンジョヴェーゼ種にカベルネを10%までブレンドできる。複雑で繊細な味わい。