(from Flickr)
カナダの新聞オタワシティズン(Ottawa Citizen)に、ワインと食事の組み合わせ(マリアージュ)についての記事がありました。
記事によると、
厳密な組み合わせは存在しない。それは単なる一つの勧めに過ぎない。
だそうです。
当たり前と言えば当たり前です。好みなんて人ぞれぞれだから。さらには、ワインと食事を取る時の準備の仕方(手際よく準備するかどうかで、食事やワインの温度が変わるから。)や気温、ムードによって、相性の良し悪しは全く異なります。
さらに、筆者は、
ワイン雑誌によくあるのだが、食事のレシピとその食事に合うワインが掲載されている。食材の有無や好き嫌いでレシピが若干変わった時、ワインとの相性はどう変わるのか?
と苦言を呈しています。現実には、レシピが少し変わるだけで味が大きく変わることもあるし、逆にほとんど変わらないこともあります。味の変化が、ワインとの相性を変えるように思います。
以前、ヤフー知恵袋か何かで、
フォアグラに合うワインを買ったのですが、フォアグラなんて食べることはありません。このワインに合う料理は他にありますか?
という質問を目にしたことがあります。こういう組み合わせってありますよね。普段食べない料理と相性がいいと言われても、実際困ってしまいます。ハレの飲み物としてワインを位置づけたいからでしょうか。そして、できるだけ高い食材を一緒に買ってもらいたい小売店の思惑なのでしょうか。私としては、相性のいい料理と一緒に相性の悪い料理も一緒に教えて欲しいですね。その方が実用的ではないでしょうか。また、合う料理ももっと大雑把(「牛肉を炒めてソースを付けて食べる料理」など)にしたならば、ワインを飲む機会がもっと増えるような気がします。