「イギリスワイン」という表示がイギリス消費者を不幸にさせる!

英ガーディアン電子版に、イギリスワインについての記事を見付けました。そのタイトルは、

British or English? UK wines confuse consumers

というもの。

「イギリスワイン( British Wine )」という表示が、消費者に誤解を与えているようです。

 

記事によると

「イギリスワイン」という表示を持つワイン=濃縮ぶどう果汁を輸入し、イギリス国内で醸造・瓶詰めしたもの

というワイン。日本でも、メルシャンやアサヒ・サントリーなど大手メーカーの格安ワインが、「イギリスワイン」表示のワインと同じように、輸入ぶどう果汁を利用しています。

 

この「イギリスワイン」表示のワインの売れ行きが、大変好調なようです。昨対比で、数量が30%以上伸び、金額ベースでは45%以上の激増。この驚異的な売れ行きの要因は、税制改正にあるとされます。つまり、競合するワインの税率がアップし、かかくが上昇する一方で、「イギリスワイン」表示のワインは、アルコール度数が低いために、税率は据え置かれ、低価格で販売されています。節約志向を強めた消費者が、この価格差に飛びついたようです。

 

一番売れている銘柄は、シルバーベイポイント(Silver Bay Point)というブランド。昨対比で売上金額が657%も増加。一人勝ちと言っても過言ではないでしょう。

シルバーベイポイントのサイト

※シルバーベイポイントのワインは、楽天では販売されていませんでした。

 

しかしながら、消費者は、

「イギリスワイン」という表示を持つワイン=イギリス産のぶどうを使った国産ワイン

と誤解してしまうんですね。記事でも、イングランド産のワインやウェールズ産のワインの記事を新聞で読んで買いに行ったものの、結局「イギリスワイン」表示のワインを買ってしまい、がっかりする人が多いと、紹介されています。

 

これに業を煮やしたのが、国産のワイン醸造者。イングランドでぶどう栽培・ワイン醸造を行うサム・リンド(Sam Lindo)さんは、

 

「イギリスワイン」表示のワインは、喉が痛くなるほどひどいワイン。

こんなひどいワインと国産ぶどうを使ったワインを混同されるのは、大きな迷惑。

国産のワインは、オーストラリア・南米・カリフォルニア・アフリカ産のワインに劣らない品質なのに。

 

という恨み節いや怒りを露にしています。

 

イギリスのワインなんて、実はこれまで知りませんでした。イングランドやウェールズに、ワイン醸造所があったなんて。その意味では、この記事でイギリスのワイン醸造について学べたのですが、それが輸入濃縮ぶどう果汁を使ったワインと混同されているのは、とても残念。

 

もしかしたら、日本でも、同じように誤解している人が多いのかもしれないですね。輸入した濃縮ぶどう果汁を日本で醸造したワインには、「国産ワイン」という表示がされているようです。(日本ワイナリー協会のサイト)もちろん、輸入ぶどう果汁を使っている場合には、その旨を表示しなければならないのですが、「国産ワイン」という大きな表示を見ただけで、それ以外の小さな表示を見ない人も多いのではないでしょうか。NIKKEIプラスワンのおすすめ国産ワインの記事を見て、輸入ぶどう果汁を使った「国産ワイン」を買ってしまった人も少なからずいるように思います。とても悲しいことですが。
楽天市場でイギリスのワインを探す

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