売れている=高品質が成り立たなくなったシャンパン

シャンパン(from flickr)

 

シャンパンに関する記事を、インドのヒンズスタンタイムズ(Hindustan Times)で見付けました。

 

記事によると、シャンパンのアルコールとしての位置づけが大きく変わったようです。これまでは、

洗練されたお上品な飲み物

とされ、大人の飲み物とされていました。それが、今では

楽しいおしゃれな飲み物

となっているようで、若者に人気。

 

この変化により、

 

マスコミで取り上げられる人気のシャンパンは、決して高品質ではない。

 

という事態が起こっているようです。おしゃれな飲み物としてシャンパンを飲んでいるのであって、美味しいから飲んでいるのではないからです。その象徴として、

 

クリスタル(Cristal)とアルマントブリニャック(Armand de Brignac)

 

が紹介されています。

 

クリスタルは、ルイ・ロデレール(Louis Roederer)の作る最高級シャンパン。シャンパン通に人気の白物です。このクリスタルが、ラップ歌手のジェイ・Z(Jay-Z)のプロモーションビデオ(PV)で使用されました。これにより、ナイトクラブでクリスタル人気が沸騰。しかし、クリスタルはそれほど多く生産しないため、商品が不足しました。

 

そこで、ルイ・ロデレールは価格を引き上げたり、醸造数を増やしたりすればいいのですが、どちらの方法も取らず、販売ルートを絞ることに。そう、ナイトクラブで飲めなくなったのです。

 

これにジェイ・Zが反発。クリスタルへのリベンジのために、アルマンドブリニャックをPVで使うようになったのでした。しかも、映像の中で、クリスタルを拒絶しアルマンドブリニャックを飲んでいる姿を見せるなど、クリスタルへの対抗はすさまじかったようです。

その結果、アルマンドブリニャックがナイトクラブで人気が出るようになりました。

 

そこで、この記事の記者は、本場フランスのパリ・プロバンス・シャンパーニュで、アルマンドブリニャックの人気ぶりを調べることに。すると、ソムリエに聞いたところ、ほとんどのソムリエがその存在すら知らないことが、判明しました。シャンパンリストに掲載しているレストランに聞いてみると、

 

つまらないシャンパンだけど、旅行者によく聞かれるから載せているだけ

 

という回答。アルマンドブリニャックが売れているのは、その品質ではなくマーケティングがうまかったからなのです。

 

記事の最後に、こう締めくくっています。

 

シャンパンが品質よりもイメージと一緒に語られる時、違いがわかりやすくなり、売りやすくなる。シャンパン飲む人の多くは、お金持ちだけど舌は肥えているわけではない。

 

シャンパン売り場に行くと、「セレブ御用達」「ハリウッドのパーティーで使われた」など、華やかなフレーズをよく目にします。しかし、この記事のように考えると、

 

華やかなフレーズ=華やかなイメージ≠高品質(美味しい)

 

となるのでしょうか。ちなみに、アルマンドブリニャックの販売ページを見ると、華やかなフレーズ満載でした。
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